レーザーケレンとは?従来工法との違いを解説
橋梁や鋼構造物の補修工事では、塗装前の素地調整が施工品質を左右する重要な工程です。従来はブラスト工法やディスクサンダーなどを用いたケレン作業が一般的でしたが、近年ではレーザーケレンという新しい下地処理技術が注目を集めています。施工品質の向上だけでなく、環境負荷の低減や作業環境の改善にもつながる技術として、多くの現場で導入が進められています。
レーザーケレンとは、パルスレーザーを照射し、鋼材表面の錆や劣化した塗膜を除去する工法です。レーザーのエネルギーを必要な部分だけに集中させることで、母材へのダメージを抑えながら高精度な1種ケレンレーザー下地処理を実現できます。複雑な形状の鋼材や橋梁のトラス部など、従来工法では施工が難しかった箇所にも対応できる点が大きな特長です。
一方、従来のブラスト工法は、研削材を吹き付けて錆や塗膜を除去するため、高い処理能力を持つ反面、多量の粉じんや使用済み研削材が発生します。また、電動工具によるケレン作業では、作業者の負担が大きく、均一な仕上がりを維持するには熟練した技術が求められます。
これに対し、レーザーケレンは研削材を使用しないため、産業廃棄物の削減や粉じんの発生抑制につながります。また、母材への不要な損傷を抑えながら、高品質な防食下地を形成できるため、その後に施工する有機ジンクリッチペイントの密着性や耐久性の向上にも貢献します。インフラの長寿命化やライフサイクルコストの低減にもつながることから、次世代の素地調整技術として期待されています。
さらに、レーザー施工では既存塗膜の種類によって有害ガスが発生する場合があるため、有毒ガス集塵機や局所集塵機を組み合わせて施工を行うことが重要です。発生源で粉じんやガスを吸引・回収することで、作業者の安全を確保しながら、周辺環境にも配慮した施工を実現できます。
サガ・コア&カッター工業株式会社では、レーザーケレンを活用した高品質な素地調整工を通じて、橋梁や鋼構造物の防食工事に取り組んでいます。従来工法のメリットを活かしながら、新しいレーザー技術を組み合わせることで、安全性・施工品質・環境性能を高いレベルで両立し、インフラの維持管理に貢献しています。





