私が“現場”を選んだ理由
―― 女性の土木現場監督として歩む「私の道」

「現場監督って、男の仕事だと思ってた」
土木工事の現場。
工事車両の音、汗を流す作業員たち、図面とにらめっこする監督——。
かつての私は、「この世界に女性の居場所はあるのかな?」と疑っていました。
でも今、私はその“現場”で、工程を管理し、職人さんと話し合い、安全を守る仕事をしています。
最初は、戸惑いの連続だった
朝の段取り、測量、天気を見ながらの工程判断。
コンクリートの打設も、重機搬入も、ミスは許されない。
最初は周囲の目が気になって、
「大丈夫?」と声をかけられるたびに、自分の自信が揺らぎました。
でも、きちんと準備して、正しく判断する。
それを繰り返すうちに、少しずつ、信頼される“監督”になってきた気がします。

現場に“女性がいる強み”もある
私は今、あることを大事にしています。
それは、「話しやすさ」。
現場では、力だけじゃなく、人との連携や段取り力、伝え方も重要です。
作業員さんが「ちょっと相談があるんだけど」と気軽に話しかけてくれることも増えました。
「話しやすいって、大事なんだよ」
そう言われたとき、私の選んだ道は間違ってなかったと思えました。
未来の自分に、胸を張れるように
現場監督として、私はまだまだ成長途中です。
でも、「女性だから」ではなく、「あなたがいて助かった」と言われるような存在になりたい。
土木は、人の暮らしを支える仕事です。
道路、橋、川、防災……どれも、目には見えにくいけれど、確かに人の役に立っている。
私の仕事は、“道”をつくること。
でも同時に、自分の“道”をつくっているのだと思います。

「無理かも」から始めた先に、“できた”が待っている。
もしこの記事を読んで、
「ちょっと気になる」「でも不安かも」と思っている方がいたら、こう伝えたいです。
「やってみないと、わからない」
そして、現場って想像以上に、面白いです。
サガ・コア&カッター工業での取り組み
サガ・コア&カッター工業では、女性スタッフが現場補助・管理補助としても活躍しています。
ICTの導入により帳票や写真管理を効率化し、体力面の負担を軽減。
勤務時間や工程の調整も柔軟に対応できるチーム体制を整えています。
また、制服・トイレ・車両なども女性対応仕様に配慮し、誰もが安心して働ける環境づくりを進めています。
