小さなひび割れが、橋の寿命を左右する。
ひび割れ注入工が支える、構造物の未来

コンクリート橋の表面に現れる小さなひび割れ。
それは、経年劣化や車両通行によるストレスの“兆候”です。
放置すれば、そこから雨水や塩分が浸入し、内部の鉄筋腐食や凍害、さらなる断面欠損へとつながってしまう――。
こうしたリスクを防ぎ、橋梁の寿命を延ばすために欠かせないのが「ひび割れ注入工」です。
見えない“ひび”を、確実に止める技術
ひび割れ注入工とは、構造物の表面に発生したクラック(0.2mm程度〜)に、エポキシ樹脂などの注入材を低圧でゆっくりと流し込み、内部を密実に補修する技術です。
注入された樹脂は、ひび割れの奥深くまで浸透し、硬化後は構造的な一体性を回復。
見た目だけでなく、内部から補強する役割を果たします。

補修の流れと精度
- 事前調査
ひび割れの幅や長さ、進行状況を調査。補修の適用範囲を判断します。 - 表面処理とパッカー設置
樹脂注入用のパッカー(注入口)を一定間隔で配置。ひび割れ表面をシールして、材料の漏れを防ぎます。 - 低圧注入
注入器を使い、エポキシ樹脂を低圧で注入。ゆっくりと時間をかけて奥深くまで浸透させます。 - 硬化・仕上げ
硬化後にパッカーを撤去し、仕上げ。必要に応じて再補修・再点検を行い、完了です。
補修材へのこだわり
注入に使うのは、高強度かつ高接着性を持つエポキシ樹脂系の材料。
温度や湿度、ひび割れの幅に応じて最適な製品を使い分けています。

サガコアの対応力
私たちサガ・コア&カッター工業では、橋梁の維持管理や補修工事において、
目立たない小さなひび割れにも、見逃さない目と確かな手で対応しています。
- 長年の経験に基づいた調査・判断力
- 適材適所の材料選定と注入技術
- 地元佐賀を中心とした迅速な対応力
橋を守るということは、未来を支えるということ。
たとえ見えないひび割れでも、その一本を見逃さず、構造物の寿命を伸ばす。
私たちはその想いで、1件1件の現場に向き合っています。