カッター工事で出る「汚泥」はどうなる?
現場から出た汚泥を、資源として循環させる中間処理の仕組み
道路やコンクリートをカッターで切断する工事では、切断時の粉じんや摩擦熱を抑えるために冷却水を使用することがあります。
このとき発生するのが、**切断粉と水が混ざった「カッター汚泥」**です。
一見すると、ただの泥水に見えるかもしれません。
しかし、工事現場から発生する汚泥は、適切に回収・処理する必要があります。
そこで重要になるのが、汚泥中間処理施設です。
■ カッター工事では、なぜ汚泥が発生する?
アスファルトやコンクリートを切断するときには、ダイヤモンドブレードを使用します。
湿式の切断では、ブレードの冷却や粉じん・摩擦熱の抑制を目的として水を使用します。
すると、切断によって発生した細かな粉じんや削りカスが水と混ざり、汚泥となります。
サガ・コア&カッター工業では、切断時に発生した汚泥をバキューム装置で回収し、中間処理施設で適切に処理しています。
■ 「捨てる」のではなく、分けて活かす
汚泥中間処理のポイントは、回収したものをそのまま廃棄するのではなく、固形物と水に分離することです。
回収した濁水を処理すると、
固形物 → 脱水ケーキ
水分 → 濾過水
という形に分けることができます。
公式サイトによると、脱水した固形物は建設盛土材としてリサイクルにつなげられ、濾過された水は再び作業用冷却水として利用されています。
つまり、
回収する
↓
分離する
↓
水を再利用する
↓
固形物もリサイクルにつなげる
という「循環」をつくっているのです。
■ 汚泥の量も大きく減らせる
処理によって汚泥を脱水すると、処理対象となる物質の容積を大きく減らすことができます。
サガ・コア&カッター工業の中間処理施設では、汚泥の量を容積比で80%以上縮減し、脱水ケーキとして処理しています。
これは、運搬や処理を考えるうえでも重要なポイントです。
■ 環境だけでなく、現場の効率化にも
汚泥処理は、環境への配慮だけが目的ではありません。
適切な処理を行うことで、現場から出る廃棄物を整理し、その後の工程へスムーズにつなげることにもつながります。
さらに、同社では**移動式中間処理施設「マジカルベコップ」**も導入しており、条件に応じて現場内での汚泥処理にも対応しています。
現場で回収した汚泥を、その場で分離・脱水・再生処理することで、運搬や管理にかかる負担を減らし、工事後の工程へスムーズにつなげることができます。
■ 「切る」だけでは終わらない
道路カッターやコンクリート切断工事では、切断そのものが注目されがちです。
しかし、その裏側では、
「発生したものをどう回収するか」
「どう処理するか」
「再利用できるものはないか」
という視点も重要です。
汚泥中間処理施設は、工事で発生したものを適切に処理するだけでなく、水の再利用や固形物のリサイクルにつなげるための重要な設備です。
これからの建設工事に求められるのは、施工する技術だけではありません。
環境への負荷を抑えながら、現場全体を効率よく動かすこと。
「切って終わり」ではなく、その後まで考える。
そんな環境配慮型の施工を支えるのが、汚泥中間処理という仕組みなのです。





