防食塗装の性能を左右する「下地処理」の重要性
橋梁や鋼構造物、プラント設備などの鋼材は、長年にわたり雨風や紫外線、塩害などの影響を受けることで錆が発生し、防食性能が低下していきます。そのため、構造物の長寿命化を図るためには、高性能な防食塗料を使用するだけではなく、その性能を十分に発揮できる下地処理が欠かせません。実は、防食塗装の品質を左右する最も重要な工程の一つが「素地調整」です。
塗装前の鋼材表面に錆や旧塗膜、汚れが残ったままでは、新しい塗膜が十分に密着せず、早期の剥離や腐食につながる恐れがあります。そのため、塗装の耐久性を高めるためには、鋼材表面を適切な状態まで処理する「1種ケレン」が重要視されています。近年では、この1種ケレンを高品質に実現できる工法として、パルスレーザーを活用したレーザーケレンが注目されています。
レーザーケレンは、鋼材表面の錆や劣化した塗膜をレーザーで選択的に除去するため、母材へのダメージを最小限に抑えながら均一な素地調整が可能です。複雑な形状を持つ橋梁のトラス部やボルト周辺など、従来工法では施工が難しかった箇所にも対応しやすく、高品質な防食下地を形成できます。
また、ブラスト工法のように研削材を使用しないため、粉じんや産業廃棄物の発生を抑えられることも大きな特長です。有毒ガス集塵機や局所集塵機を併用することで、施工時の安全性や作業環境にも配慮しながら施工を進めることができます。
サガ・コア&カッター工業株式会社では、レーザーケレンによる高品質な素地調整を通じて、防食塗装の性能を最大限に引き出す施工を提供しています。見えない部分だからこそ妥協せず、一つひとつの工程を丁寧に積み重ねることが、橋梁や鋼構造物の長寿命化につながります。これからのインフラメンテナンスにおいて、レーザーケレンは品質・環境・安全性を兼ね備えた次世代の下地処理技術として、ますます重要な役割を担っていくでしょう。





