レーザーはどうやって生まれる?レーザー光が発振する原理をわかりやすく解説
橋梁補修工事や鋼構造物塗装塗替工事で活用されるレーザーケレン工法では、高出力のパルスレーザーを利用して塗膜・サビ・塩分・油膜を除去しています。
では、そのレーザー光はどのようにして作られているのでしょうか。
レーザー光は、一瞬で生み出されるものではありません。レーザー発振器の内部では、「励起 → 自然放出 → 誘導放出 → 反転分布 → 振幅(増幅)」という一連の現象が起こり、高エネルギーのレーザー光が発生しています。

① 励起(れいき)
レーザー発振の最初の工程が「励起」です。
励起光源からレーザー媒質へエネルギーが供給されることで、原子や電子が通常より高いエネルギー状態へ移ります。この状態が、レーザー光を発生させる準備段階となります。
② 自然放出
励起された原子は、不安定な状態を保つことができません。
そのため、元の安定した状態へ戻る際に、自然に光(光子)を放出します。これが「自然放出」です。
ただし、この段階では光の方向や波長が揃っておらず、通常の光とほとんど変わりません。
③ 誘導放出
レーザーの最も重要な原理が「誘導放出」です。
自然放出された光が励起状態の原子へ当たると、同じ波長・同じ方向・同じ位相を持つ新しい光が発生します。
この現象が連続して起こることで、規則正しく揃ったレーザー光が次々に増えていきます。
④ 反転分布
レーザー光を効率よく増幅するためには、多くの原子が励起状態になっている必要があります。
この状態を「反転分布」と呼びます。
通常は安定した状態の原子が多く存在しますが、励起光源によってエネルギーを供給し続けることで、励起状態の原子が多い特殊な状態を維持しています。
⑤ 振幅(増幅)
誘導放出によって生まれた光は、発振器内部のミラーで何度も反射を繰り返します。
反射するたびに新しいレーザー光が発生し、光のエネルギーはさらに強くなります。
十分に増幅されたレーザー光だけが出力ミラーから放射され、高出力のレーザーとして利用されます。
この原理がレーザーケレン工法を支えています
レーザー光は、この一連の発振原理によって、高いエネルギーを持ちながらも、波長や方向が揃った非常に安定した光になります。
そのため、橋梁補修工事や鋼構造物塗装塗替工事では、塗膜・サビ・塩分・油膜だけを効率よく除去し、母材への影響を抑えた高品質な素地調整が可能になります。
サガ・コア&カッター工業では、このパルスレーザー技術を活用し、橋梁や鋼橋、トラス橋などの維持管理に適したレーザーケレン工法をご提供しています。

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