コンクリート工事で「水」はなぜ使う?
切断・コア抜きに欠かせない冷却水の役割とは
コンクリートを切断したり、コア抜きをしたりする現場では、機械と一緒に水を使っている光景を見かけることがあります。
「なぜコンクリートを切るのに水が必要なの?」
そう思ったことはありませんか?
実はこの水には、施工品質や作業環境を支える大切な役割があります。
■ ダイヤモンド工具を冷やす
コンクリートの切断やコア抜きでは、ダイヤモンドブレードやダイヤモンドビットなどの工具を高速回転させます。
硬いコンクリートを削るため、施工中には摩擦による熱が発生します。
そこで水を使用し、工具や切断部分を冷却しながら施工します。
コアドリリングでも、ダイヤモンドビットを使ってコンクリートに穿孔する際に切削水が発生します。
■ 粉じんを抑える役割も
水には、切断時や穿孔時に発生する細かな粉じんを抑える役割もあります。
コンクリートを乾式で加工すると、細かな粉体が周囲に広がることがあります。
一方、湿式施工では水を使いながら加工することで、粉じんの飛散を抑えながら作業できます。
ただし、水を使えば終わりではありません。
切断粉などが混ざった水は、そのまま現場に流すのではなく、適切に回収・処理することが重要です。
■ 「使った水をどうするか」も施工の一部
道路カッターなどでは、ブレードの冷却水と切断粉が混ざった排水が発生します。
サガ・コア&カッター工業では、この汚泥水を回収し、中間処理施設で処理する体制を整えています。
つまり現場では、
切る
↓
冷却する
↓
切断粉を回収する
↓
汚泥水を適切に処理する
というところまで考えて施工する必要があります。
■ 水を「循環」させるという考え方
さらに、回収した水を処理して再利用する仕組みもあります。
汚泥を固形物と水に分離し、処理した水を再び作業用水として活用することで、資源を循環させることができます。
これは、先日ご紹介した「カッター工事で出る汚泥」の話にもつながります。
工事で使ったものを、できるだけ無駄にしない。
そんな考え方も、これからの建設工事では重要になってきます。
■ 「切る技術」だけでは現場は完成しない
コンクリート工事では、切断や穿孔そのものに目が行きがちです。
しかし実際の現場では、
工具の冷却
粉じん対策
排水・汚泥の回収
周囲への環境配慮
施工後の清掃
まで含めて、ひとつの工事です。
コンクリートを「切る」技術だけではなく、切ったときに発生するものまで適切に管理すること。
それも、専門業者に求められる大切な仕事のひとつです。





